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2011年度11月 藝術・音楽部会 開催されました

 園芸療法専門家の浅賀愛子氏・のぞみサポートセンター市原の五十嵐由紀氏より、発達障害児の小グループにおける園芸療法の試みについて報告がありました。
浅賀氏・五十嵐氏
 園芸療法は「生物療法」の中の植物介在療法の一つとして位置づけられているそうです。サポートセンター市原では、枝豆を植えてから収穫までの3ヶ月間の子ども達の様子を追っていました。初めて豆を提示した時に5人の子ども達全員が注意をきちんと向けていたVTRでの姿があまりに素晴らしかったので、きっとこの子達はよほど豆が好きで、枝豆栽培は動機付けの高い活動だったのだろうと私は考えたのですが、最終的に豆を口にした子どもは2名だけだったと聞いて、仮説はもろくも崩れ去りました。発表者の考えでは、通常は主に室内で認知や言語の指導を受けている子ども達なので、珍しい物を見せられてとても新奇性があったのだろうと考えているそうです。注目するかしないかというのは、学習のための情報入力の入り口の部分ですから、注意集中が苦手な発達障害児の療育の中では、子どもを飽きさせず適度に新しい刺激を提供していくことも大切なのでしょう。でもさらに考えると、サポートセンター市原で日々の療育をきちんと行なっていたからこそ、新奇性が生じ得たのだとも言えるのではないでしょうか。
 またいつもは、はさみを使うことを拒否する子どもが、収穫した枝豆を自分から進んではさみで茎から切り落としていたというお話もありました。自分で育てたことで愛着がわいたのではないかとのことでした。園芸療法の中では他にも、社会的な習慣の形成や微細運動能力の改善など様々な効果が期待できることが分かりました。参加者からは、植物を育てその変化を観察することにより、時間経過の理解を促せる可能性もあげられました。
 芸術・音楽療法を行う際に頻繁に話題になるのは、評価・裏づけがしにくい、という点です。効果があるだろうことは関わる誰もが感じているのに、客観的な評価方法についてはまだまだだという話に最後はいつも行きつきます。今回はワイワイガヤガヤ会の中で、自分達がそれを明らかにしてゆくんだ!という決意表明も出ました。これからがとても楽しみです。
 午後は長野県から切り絵のプロをお招きしました。木曽養護学校の百瀬さんです。百瀬さんは昆虫などが大好きで、切り絵でとてもリアルな昆虫を作ることができます。
百瀬さん製作中 2 百瀬さん完成
 触覚や手足の毛まで再現します。
 それだけでも驚きなのですが、さらにすごいのはその作り方です。
百瀬さんギャラリー3
 2つ折りの画用紙から切り出した細長い一連の展開図を、蛇腹に折って重ねたり、ある部分はよじったりしてのりでつけながら立体にしていくのです。いったいその長さの比率などはどのように考えているのだろうと、とても不思議です。ことばで説明するのはとても難しいのですが、とにかく会員ページの写真をごらん頂きたいと思います。彼のような才能あふれる人たちの能力をうまく引き出していけるような関わりができたら幸せだなあと療育者として感じます。

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